謎の発掘ホイール
2007年11月某日。
”それ”は発掘された。

今回はカマタのVR6に装着されたホイールの話。
このコンテンツ、当サイトには珍しく僕の趣味全開で行ってもいいですか??

VR6とは?
VR6 Explorer ポリシー
VR6 Explorer BBS
VR6 スペシャル
デッドストック
このオールドファッションなデザインのOZレーシング製ホイールは、10数年前にイタリア某所で製造され日本国内に輸入されたが、販売されないまま茨城県某所で眠っていたのを発掘したものである。
いわゆるデッドストックなので製造年月日は古いが、3ピースで鍛造という2008年の現代でも十分に通用するスペックが自慢だ。


こちらはSanfter Windさんに入庫されたばかりの状態。
入手経路、お値段については伏せておきたい^^;
ホイールが納められていた箱には、あのOZレーシングの傑作ホイール「FUTURA」の記載があるが、恐らくコイツは一般的なFUTURAではない。
なぜならFUTURAの特徴のひとつであるスポークセンター部に蓋をする構造ではないからだ。
こちらの画像が一般的なFUTURAだ。
上の我がVR6に履いたものと比較して欲しい。

蓋のある無しでだいぶ印象が異なるが、蓋以外のディティールは一般的なFUTURAと全く同じであることに注意して頂きたい。

このホイールの正体は・・・?
ホイールの謎を追え!!
ホイールの箱やホイール裏側の刻印からOZレーシング製であることは間違いない。
そこでOZレーシングジャパンに画像を添付して質問メールをしたが、返答は無し。
当然のことながら10数年前の古いホイールの話より最新の軽量ホイールのウルトラレッジューラとかを売る方が忙しいのだろう。OZレーシングジャパンはとても対応が親切と聞いていただけにちょっと残念である。
まぁこのホイールの正式名称が知りたいとか、新品のエアバルブは入手可能か?とか儲けにならない内容のメールをしたのだから仕方ない。
諦めずにインターネットでいろいろ検索してみるも全く収穫は無かった。
あまりに情報が無いので自分で推理してみよう。

まず注目するべきはそのサイズ。

16インチ、7.5J、オフセット33、PCD100-5、ハブ径57mm。

ゴルフ3シリーズのVR6のホイール探しをされたことがある方ならピンと来たと思うが、これはボディ加工をせずにギリギリ納まるジャストサイズである。(本当のジャストは一般的にオフセット35であるが)
更にこのホイールのディテールをつぶさに観察すると、センターキャップが盛り上がっていることに気付く。これはゴルフ3シリーズ特有の出っ張ったリアのハブをクリアーするための工夫ではないのか?


あとJWLの刻印が無い。
つまり基本的にこのホイールは日本国内の一般公道での使用は不可なのだ。
実はOZレーシング製ホイールにはコンペティションモデルと呼ばれるものがある。カタログには掲載されず、一般には出回らない裏モデルで、見た目は一般市販品と一緒に見えるが、その実レーシングユース用として強化・軽量化されているという。
しかもF1マシンやWRCカーに装着されるレーシングホイールと同じラインで作られ、少量生産であるが故にJWLに申請されないので刻印が入らない。
このホイールもその流れを汲むモデルの可能性が高い。そう仮定すると蓋以外のディティールがFUTURAと同じ理由が見えてくる。

レーシングシーンでのタイヤ交換などの利便性を考慮した結果、蓋を廃したのだ。


以上の特徴をまとめるとこのホイールの正体は、恐らくOZレーシングがなんらかの理由でVWゴルフ3シリーズのGTI又はVR6専用としてFUTURAをベースに特別に製造したコンペティションホイールだと考えられはしないだろうか。
(事実に基づいた妄想ですがw)
ホイールの正体よりも・・・
ここまで講釈をたれておきながらなんだが、ホイールの素性なんてどうでもいいじゃないか。とも思う。

だってこのホイール、単純にカッコイイ。クルマ好きが思い描くカッコイイホイールのイメージのひとつではないだろうか。
力強い太めの5本スポークと対を成す繊細で美しいピアスボルト。そしてそれらをまとめあげる程よい深さのポリッシュリムが上品且つスポーティーだ。
さすがはメイド・イン・イタリー。機能美とはまさにこのホイールのためにある言葉だろう。
ついでにこのホイール、我がVR6と同じ1996年製造というのがまた泣かせるポイントである。(箱に製造年月日が記入されていた)
この事実を知ったときは鳥肌が立ったくらいだ。(馬鹿)
まさにディスティニー、我がVR6に装着されるために倉庫で11年間も眠っていたのだ。
だって「なんでカマタさんあの色買ったんだろう」とか皆さんに密かに思われているであろう、持ち主の僕ですら時々「やっぱ黒がよかったか」とか悩んでしまう、カミサンだって「紺色」だと信じて疑わない、うちのVR6の微妙なカラーにベストマッチではないか!!
黒でもシルバーでもなく、あのちょっと変な深紫色にきっと映えるはず。

結果はご覧の通りである。







後日このホイールの名称が判明した。
その名も”OZ-COMPETITION”。
手元にあったSPECIAL CARSという10年前の雑誌に載っていたのだ。灯台元暗しとはこのことである。
それにしても名前に”コンペティション”って入っているのがすごい。僕の推理もあながち間違っていないのではないだろうか。
ついでにこのホイールが売れずに倉庫に眠っていた理由もなんとなく分かった。
高すぎたのだ。
当時16インチタイヤ付き4本セットが18万円程度で購入出来た時代に、なんとこのホイールは38万円!!
これは売れないよなぁ。
ついでに書いておくと、このホイールは入手してから一部クリアー再塗装、ガラスコーティング、エアバルブ打ち替えなどなど安い16インチのホイールが1セット買えるぐらいの費用をかけてレストア。ホイール自体がもともと高いせいかエアバルブも高くてなんと1本2000円!!4本合計8000円!!!シビレました^^;


ちなみにタイヤはミシュランのパイロット・プレセダPP2 205/45/R16をチョイス。
このタイヤ、グリップもなかなか素晴らしいが、乗り心地もかなりのもの。快適です。


ついでに純正BBSホイール(後期タイプ)の重量を申し上げておこう。
ずばり7kg/本。タイヤとセットした状態なら9kg/本ってところでしょう。

えっ?OZコンペティションの重さ?それはノーコメントで。
おまけ
さてホイールを履くとなると大抵の方々が気にすることといえば”ツライチ”具合でしょう。
僕のVR6にOZコンペの組み合わせの場合は、フロントが車検通るか通らないかのギリギリの位置にまでホイールが出ていて、リアはまだまだ余裕であと10mmぐらい出せる感じです。
僕はスペーサーを入れるのが好きではないし、最近はツライチよりもちょっと内側にあるほうが大人っぽくて好みなのでこれ以上ホイールを調整するつもりはありませんが、もし同サイズのホイールを履いてて”スペーサーでもっと外に出したい”という方のために余計な話をしようと思います。

上の方でも書きましたが、ゴルフ3はボディを加工せずに履ける最大のホイールサイズはタイヤ外径がほぼ標準の590mmとすると7.5J オフセット35が限界です。ここから恐らくフロントはもう少し5mmほど無加工で出せそうですが、リアはあと10mm出そうとするとボディが干渉します。
左の画像オレンジ枠内、リアホイールハウスの前の部分がもっとも干渉しやすいポイント。
クルマの個体差によっては7.5J、オフセット35のホイールでも当たることがあるそうです。

普通ならホイールハウスの頂点部分がが干渉しそうなものですが・・・

何故ホイールハウス前部が干渉するのか?

その理由はゴルフの伝統的なリアサスペンション形式トーションビーム付きトレーリングアームの動き方が関係しています。
右の図のように☆マークを支点としてオレンジ矢印のようにタイヤが路面に追従して動くのです。


さらに分かりやすく図解すると右図のようになります。
<画像はwikipediaより転載・加工>
こんな単純な構造ながら世界のFF車のお手本となったサスペンションなのです。

これが実物の写真。

この記事を読んだ後に、もし機会があればジックリ観察してみて下さい。
面白いですよ!


て、ボディを加工してホイールをもっと出せるようになった場合、カマタが考える最もカッコよく(カッコ優先)見えるホイールのサイズはずばり16インチ、8Jのオフセット25。
走りは相当マズイことになりそうですが^^;
アメ鍛の話
アメ鍛。
アメリカ製の鍛造ホイールのことです。最近流行ってますね。
実はOZコンペを発掘するまではアメ鍛を真剣に検討していました。
流行っているから?いやいやそんな理由じゃありません。一般的にアメ鍛はホイール幅、オフセット、フィニッシュまで自分好みにオーダーメイド可能。これがたまらなく魅力的なのです。
(日本でも鍛造ホイールをセミオーダー出来るメーカーさんがあるようですが、どうもデザイン面で納得できるものが少ないように感じます)
散々ホイールを交換してきた方ならお分かり頂けると思いますが、普通に町で売っているホイールでは自分の目指す完璧なセットアップはほぼ不可能。これらのホイールは色々な車にに履けるように汎用性を持たせて作られているので、無茶をすればボディから飛び出してしまったり、慎重になりすぎるとえらくホイールハウスの奥に引っ込んでしまったり・・・結局スペーサーとかで微調整したりするのですが、僕はこれが我慢出来ない。
ホイール一発で決めたい!!そんな理想を叶えてくれるのがアメ鍛ってわけです。
当然高価で、1セットで50万円は覚悟したほうが良さそうです。しかし”ある程度”満足できる安いホイールを妥協してセットして、毎日クルマを見るたびに「なんか違う」と感じながら過ごすよりも高価ながら完全オーダーメイドのアメ鍛で決めたほうが精神的に楽でしょう。あれほどの高価格にも関わらず流行しているのもこのアタリが理由ではないかな?と漠然と考えています。
そんなカマタが履きたかったホイールはこれ。
FIKSE FM/5(左の画像)
日本では馴染みが無いと思いますが、FIKSE(フィクイシーって読むのかな?)はアメリカでレース用ホイールをリリースする結構有名なメーカーです。
AGIOのホイールもラグジュアリーでカッコいいのですが、ゴルフ3の武骨なデザインにはFIKSEのような実用一点張りでレーシーなイメージの方が似合うかなと。
FIKSEは機能に徹しているが故の高潔な気品をも持ち合わせているようで大変お気に入りのホイールでした。
しかし・・・17インチからしか設定が無く、16インチで決めたかった自分は諦めるしかなかったのです。 

そう、フルオーダー可能なアメ鍛も、インチの設定には制限があるんです。

そこで次に目をつけたのがJ-LINE。
このメーカー、18〜20インチという大径中心のアメ鍛ムーブメントなかにあって15インチからラインナップされており、偏屈な僕は15インチでスペシャルオーダーをかけようと目論んだのでした。
もう発注してしまうか!と腰を上げようとしたところで例のOZコンペが出てきたのでJ-LINEの話も流れてしまったのですが、いつか挑戦してみたいですね。

ところでFIKSEにせよJ-LINEにせよ、半端じゃなく納期がかかるそうなので、挑戦される方は気合を入れてかかって下さい。ちなみにJ-LINEは半年ぐらいとか言われました^^;

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