VR6であってVR6でない? COX628si解体新書
VR6 Explorerの名物オフミ MTV2007(Meet The VR6 2007)に時々現れる謎のクルマ、COX628si。
一見VR6に見えますが、全く別の名前を与えられたこのクルマの正体に迫ります!

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COX628siとは?
VR6 Explorerにいらっしゃる方であれば、COXについて今更詳しく語る必要もないと思いますが、簡単に説明しましょう。

1978年、COXは「コックススピード株式会社」として創立。
レースを通して培った技術をVW・AUDI車をベースとしたコンプリートカーの開発に活かし、日本にもドイツのチューニングメーカーのようなビジネススタイルを持ち込むことに成功しました。
1997年には社名を「コックス株式会社」へ変更。
COXが生産・販売するパーツはVWジャパングループのメーカー保障が適用される「VW純正扱いアクセサリー」に認証、更にコンプリートカーはVW正規ディーラーでのメンテナンスを受けることが出来るなどその品質と技術力は折り紙つき。
日本が誇る老舗のVW・AUDIチューナーなのです。

そして、そのCOXがゴルフ3・ヴェントVR6をベースに開発したコンプリートカーが今日の主役「COX628si」。
しかし628siは知名度のわりに、その生産台数が不明であったりコンプリート内容などがどうもハッキリしない結構謎の多い車なのです・・・

COX628siのコンプリートメニュー


ちらが628siへと変身させるメニューです。
COXカタログより転載。
上から説明すると・・・

COX BPR
スペシャルロム。
RAMAIR Sport Air Filter
純正エアボックス装着型のフィルター。
COX Stainless Tail Muffler

ステンレス製マフラー
COX Variable Rate Suspension
スポーツスプリング
COX Setting Shockabsorber(OHLINS)
オーリンズ製ショックアブソーバー
COX GT-6 Strut-Tower Bar(Front)
フロント ストラットタワーバー
COX GT-5 Stabilizer(Front)
フロント スタビライザー
COX Accele Pedal Cover
アクセルペダルカバー
COX Foot Rest Step
フットレスト
COX Leather Shift Knob
革製シフトノブ
※ここから628siでしか入手できないパーツ。
Engine Room Plate
エンジンルーム内 プレート
Interior Plate with Serial No.
室内シリアルナンバープレート
"COX"Front&Rear Emblem(Green)
COXフロント・リアエンブレム(緑色)
"628si"Rear Emblem
"628si"リアエンブレム
"628si"Side Sticker
"628si"サイドステッカー
車検証ケース



ちなみに2007年7月現在もVR6からCOX628siへの換装を受け付けていますよ!
COX628siのオプション
628si専用装備ではありませんが、エアロやホイールなどを組み合わせることもできます。

このエアロ、写真ではイマイチな感じなんですが、実物は意外と・・・


628si、少しはご理解頂けましたか?

では、実車を見ていきましょう。

ほり。さんのCOX628si(014号)の場合
ちらはほり。さんのCOX628si。
ほり。さんはかつてスタンダードなゴルフ3 VR6を所有されていましたが、ATトラブルで廃車に。
そして某オークションで手に入れたのがこのクルマになります。


なんでも竹やぶに保管されていたとか・・・

この車はスタンダード状態で納車された後に628siにコンプリートされており、コンプリート後の走行距離は15,000kmほど。(ほり。さん購入時)
COXエアロを装備しないプレーンなスタイル。

628siのウリであるオーリンズサスペンションキットからビルシュタインのBTSキットへ換装しており、この車の場合、BPRとフロントストラットタワーバー・スタビライザー、それにボディ各所のエンブレムなどが628siの名残を残す部分となります。
ちなみに大きなBBSホイールもほり。さんの手による物です。
フラーもCOXオリジナルからレムス製へ。
(しかも中間マフラー無し.。当然爆音!)


実はその取り外したCOXマフラーがカマタのVR6へ・・・

この話は後日。
ンジンルーム前端に628siであることを証明するプレートが見えます。

バルクヘッド部にはストラッドタワーバーが。

BPRは・・・さすがに確認しませんでした。
レートを拡大。
写真が見えずらいので、プレートに書かれる文字を上から説明します。

COX Incorporated
[628si]
405 Sakai Nakai machi Ashigarakamigun Kanagawa Japan
Chassis No[・・・・]
Serial No[014]
Gross weight(kg)[1250]
Axle Weight
Front(kg)[830]
Rear(kg)[420]

ちなみにこのプレートを移植しようとしてもシャシーbェ刻まれているので、偽物だとすぐにバレてしまいます。
内にも628siを示すプレートがサイドブレーキ付近に。
その他ABCペダルとATシフトノブがCOXオリジナルです。

メーターとハンドルの一部がブルーなのはほり。さんによる改造であり、628siオリジナルではありません。
イドブレーキ付近のプレートのアップ。

「628si 014」と刻んであります。
Cピラーに配されるステッカー。
このステッカー、単品ではパーツ出ないそうです。
ちらはフロントのCOXエンブレム。
この反転している状態が正しいそうです。
前の車がバックミラーで見たときに「COX」だと分かるようにとの優しさとか。

ちなみにこちらも単品不可のパーツです。
しかしCOX628siを所有している証明ができれば売ってくれるそうな。

そのお値段はあえて書きませんが、思わずのけぞるような金額らしいです。

アは進行方方向に向かって左側に「COX」、右側に「628si」のエンブレムが付きます。

黒いボディに緑の文字が引き立っててカッコいいです。


以上、ここまでがほり。さんのCOX628siでした。
MさんのCOX628si(004号)の場合
ちらはMさんの628si。

奥様のお兄様から譲って頂いた車だそうです。

COXのカタログから出てきたような、正に628siのお手本のような佇まいです。
100%オリジナルの状態をキープしており、Mさんご自身もこの状態で大切にしたいとのこと。
これは将来価値が出そうな予感・・・
COXフルエアロとホイールでかためてあります。
この状態のCOXコンプリートはなかなかお目にかかれないでしょう。
COXのデモカーのようですね。

この車は新車として納車される前に628siに改修されており、その総額はVR6車両本体価格プラス約100万円超・・・もしかして総額500万くらい??

スゴっ!!
フラーもCOXオリジナル。
材質はステンレス製。音はノーマルよりちょっと低音が強調された感じです。
ロントバンパーはノーマルバンパーに被せる構造となっています。

ゴルフ3のスクエアなデザインを更に強調します。

トラットタワーバーが写っていませんが、もちろん装着されています。

ここで注目して頂きたいのは、例のCOXコンプリートコンプリートを証明するためのプレート。


スタンダードのVR6の場合、車に向かって左側にシャシープレートのような物が付きますが、628siはそれを外して写真の位置にコンプリートプレートを装着。(オレンジの動線)
その名残にもとのプレート跡に2個の取り付け穴が残されているのが確認できます。

更にほり。さんの628siとプレートの位置が違うところも注目して下さい。
食していますが、味のあるプレート。なんだか蒸気機関車のモノみたいです。
ほり。さんのものと"COX"の字体やCOX本社の住所が異なるところに注目。
こちらも上から説明すると、

COX SPEED CORPORATION[004]
3992 IKEBE-CHO MIDORI-KU YOKOHAMA-SHI JAPAN
COX SPEED Typ [628si]
Fahrgest.Nr.[・・・]
Zui. Gesamtgewicht kg [1250]
Zul,Achslast vorn kg[830] hinten kg[420]
ちらの628siステッカーは黒。
車体の色に合わせて2色用意されているのかもしれません。
COXオリジナルホイールCS-3。
サイズは16インチ・7J・PCD100×5・オフセット+35。鋳鉄製。
写真ではシンプルに見えますが、実物は複雑な曲線をもつ凝ったものです。

フトで上げて下側をのぞいてみましょう。
628Siの醍醐味はシャシーチューンにあるのです。
矢印をよく見ると、COXバンパーは純正バンパーと樹脂製のリップスポイラーを着けたまま上から被せているのが分かります。

オレンジ矢印はCOX製フロントスタビライザーで,
純正のものより一回り太いです。

COX製スタビライザーのアップ。
628siのコンプリートキットのなかでも最も高価なオーリンズのサスペンションキット。

ビルシュタインやKONIのように外見に華やかさはないですが、これが実にいい仕事をするんです。

COX製ステンレスマフラー。
リアエンドのみ交換。
ちなみにVR6はセンターマフラーの容量が大きいので、リアエンドを交換したぐらいではほとんど音は変わりません。


鉄製の中間マフラーにステンレスのマフラーが接続されているので、電蝕を心配していましたが、全く問題無いようです。
人考えではフロント・リア共にタワーバーとスタビライザーをセットするのがよいような気がしますが、628siはフロントだけ。
きっとCOXのノウハウがここに活きているのでしょう。

それにしてもリアサスペンションの構造は恐ろしくシンプル。(これはゴルフ3シリーズ全般の特徴)
しかしこの形式が世界の小型車のスタンダードになったのです。


写真中央やや下にリアマフラー以上に大きな中間マフラーが見えます。
これをストレートに変更すると非常にうるさくも素晴らしいサウンドを奏でます。
でも良い子は真似しちゃいけません。
COX628si 試乗
さんのご好意で628siを運転させて頂きました。

実は以前にも一度運転させて頂いたことがあるのですが、その時のBPRに変更されたエンジンに対する感想は「下から上まで軽く回り街乗りベスト」で、エンジンフィールや迫力はスタンダードVR6に軍配を上げました。

しかしこれは素人意見でした。(今も素人ですが^^;)
今回はタイヤが新調されていたこともあり、ちょっとハードに走らせたところ、実に素晴らしいエンジン制御をしていることが分かりました。
えば、コーナーの立ち上がり時、スタンダードVR6が3速でもたもた加速して「2速にならないかな」と思うような場面でも、628siだと3速のままグイグイ加速。トルクやパワーカーブが明らかに改善されて”谷”が無くなっているようです。
どうしても”谷”のあるエンジンの方がドラマチックに感じる物ですが、628siの圧倒的な走りやすさに自分のVR6もBPRに換装したくなりました。
あと、乗り心地と操縦性のバランスが見事。やはりオーリンズ、素晴らしいです。
この628siは16インチを履いていますが、ひょっとしたらノーマルの15インチよりも乗り心地はソフトかも。
コーナーなどもスタビライザーとタワーバーの助けもあり、本当に気持ちよく曲がりました。
恐らく僕が今まで試乗したVR6なかでは最もバランスがいい1台です。これがCOXコンプリートの妙味か!

部品がやたらと高いこともあって、僕は今までCOXに距離を感じていたのですが、今回の一件で、すっかり魅了されてしまいました。
おっとMさんの車内プレートを撮影するのを忘れてました。
ほり。さんの628siと同じ位置に貼られています。
間違いなく004号ですね。
COX628siの謎・・・
COX628siは非常に希少なコンプリートカーではありますが、実は結構中古車市場に出てきます。
ヤフオクでも半年に一回くらいの割合で出品されているような印象があります。
そんなわけで僕はぼんやりと628siの総台数は日本全国で100台くらい?と思っていたのですが、そんな予想を覆す話を耳にしました。
ほり。さんの628siがVR6からコンプリートされた時期は前のオーナーさんの話によると、2003〜2004年頃。つまりプレートの数字を信じるのであれば、その当時で14台しかコンプリートしていないことになります。
仮に年に1台のペースでコンプリートされたと考えても、2007年現在628siは20台も存在しないのではないでしょうか。
その割には売り物がよく出てくるような・・・・
僕は仮説を立てました。

1.同じ車が堂々巡りをしている。
2.あまり考えたくないが”偽物”も出回っている。

もしこれをお読みになっている貴方が628siを購入する機会がある時は、このコンテンツをよく熟読して頂き、いい車か見極める手助けになればと願います。

最後に
々から気になっていた628siを研究することができしました。
この取材によって新たな謎が生まれたわけですが、追って探求していきたいと思います。
ほり、さん、Mさんお忙しいところありがとうございました。
貴重な628si大切にして下さいね。



Special thanks
Mさん
 ほり。さん

取材協力
Snfter Wind
白石さん
WANTED!!あなたの628si見せてください!
VR6 Explorerでは研究を進めるため、628siのオーナーさんを募集しています。
自分の628siを是非!!という方はご連絡下さい。
また、628siの更に上のステージであるSZチューンを施したVR6も募集してますので、宜しくお願い致します。


連絡先はコチラ⇒ mail@vr6-exp.com

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ヨーロッパに旅行し、あちらの自動車事情を紹介。

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埼玉県で開催された七夕オフのレポート。

※関連記事
MTV2007 Sanfter Wind

↓COXのウェブサイト






今回の主役、628siを生み出したCOXのウェブサイト。
VWジャパンお墨付きの高品質パーツが素晴らしい!
SZチューンとか憧れちゃいますね。

Sanfter Wind
取材に協力して頂いた埼玉県さいたま市のVW・AudiスペシャルショップSanfter Windさん。いつもお世話になっております。


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